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明治の歌

今年は、ツララをたくさん見た。すごく大きいのも何個も屋根から下がっていた。
子どもの頃は、これでちゃんばらやったっけ。
カンカン、と2、3回ですぐ折れちゃうんだけどね。

幕末から明治にかけて、日本を訪れた外国人が、日本について書いたものを読むのが好きだ。もちろん江戸の人が書いたものも好きだが、江戸時代が終わろうとしている時に、別の文明からきた外国人が書いたものを読むことで、逆に江戸が分かったりすることがある。
明治には、西洋に追いつけということで、外国人大学教授がたくさん招かれた。明治16年6月、文部省から招聘をうけた音楽会の返礼として、フェノロサ、モースら四人の外国人大学教授による四重唱の会が行われた。モースたちは、「すべての名誉を兵士に捧ぐ」などの歌を大いに威勢良く歌った。会の後、200人の教師たちの歌の印象を知る。それを読んだモースは、戦争の栄光を褒め称える歌は、「この感情が静かな日本人にとって、むしろいやらしかったと知り、多少恥ずかしい気」を覚えた。そして、「その後我々は、日本人が、詩でも散文ででも、戦争の栄光を褒め称えたりしたことは、決して無いことを知った」と追記しているという。
しかし、このわずか数年後には、「抜刀隊の歌」など、軍歌がどんどん作られていく。この変化はなんなのだろう。明治という時代は、それまでずっと続いてきたものが、とんでもなく変わった時代なのではないかと思う。
平成30年は、明治維新150周年らしい。明治時代とはなんだったのか。
それがとても気になる。

2017-02-05 | Posted in つれづれ, ブログComments Closed 

 

雪の日

新潟の冬は、雪の冬だ。子供の頃は、12月に入ると雪が降り始めた。
大人になってからは、雪の量も少なく、期間も短くなった。
でも、やっぱり冬は雪だ。
お話を作りました。今回は絵入りです。















2017-01-31 | Posted in つれづれ, ブログComments Closed 

 

お散歩

この季節にしては珍しく朝から快晴、しかも暖か。お日様に照らされて屋根の雪もどんどん溶けている。ぽたぽた、ぽたぽた、ひっきりなしに屋根から落ちる水滴の音が聞こえる。これって、子どもの頃から聞いている音。春が近い音だ。
この貴重な晴れを全身で楽しまなくっちゃ!という訳で、散歩に出かけた。
私が9年間通った通学路を行ってみる。

ひたすらまっすぐな道。子供の頃は、「まっすぐ道」と呼んでいた。そのまんまだ。
途中で折り返して、今度は左へ曲がる道を通って帰る。この道は、隣の集落を経由して戻る道だ。子供の頃は、「まがり道」と呼んでいた。これも、そのまんまの名前。
雪に日差しが反射して、まぶしい。どこもかしこも、どんどん雪が溶けている。
溶け残った姿が、かわいい。

道端は、雪が溶けて、草の芽が出ている。なつかしい緑。
わが集落が近づいてきた。

玄関に戻ってきた。
庭の鉢置きが顔を出している。がんばって!もうすぐ春だから。

庭の雪は今、ふくらはぎ位。
春よ来い。早く来い。

2017-01-29 | Posted in つれづれ, ブログComments Closed 

 

東京教室新年会

1月21日土曜日、お弟子さんのやっているお店、台湾料理「高味園」で東京教室の新年会を開催しました。
注目の大型新人Kちゃんも参加。着物姿もちらほらありと新年ムード。
初参加の方もいらっしゃるので、全員で自己紹介。研鑽会に発表予定の曲、今年の抱負などを順番に発表。こんな曲に挑戦します!笛をやってみたい!など、おいしいお料理を堪能しながら、にぎやかに盛り上がりました。
外は寒い北風でしたが、新年会はホットに楽しい会でした。
皆さん、6月の研鑽会に向けて、今年も楽しくお稽古しましょう!
写真は、沢山アップと思ったのですが、なんと、最初の一枚しか、うまく撮れていなかったとか、、、、。

乾杯前から、盛り上がっていました。

2017-01-26 | Posted in ブログ, 朝川会Comments Closed 

 

カエルのお引越し

今年は雪が少なくて暖かいから、庭のワビスケが早くもたくさん咲いた!と喜んでいたら、先週末の雪。お花もすっかり雪の下。

春を待って。おはなしを作りました。

<カエルのお引越し>

その年の春も、カエルは冬眠から目覚め、「よっこらしょ」っと地上へ出ました。
まだ肌寒いけれども、春が来たと知らせるように、陽はキラキラと明るく、どこまでも楽しげでした。
「さてさて」まだ動きがぎこちないけれども、カエルは歩き始め、「まずは腹ごしらえ」と、ちょっと手近なものを食べ始めました。
「おお、おいしい、おいしい」。やがて満腹になり、とってもゆかいな気持ちになりました。
「まずまずごちそうさま」
そうしてカエルの春が始まりました。
日に日に日差しは暖かくなり、優しい春の雨が降るたびに、草木の緑は濃くなりました。
「そろそろ卵を産まなくっちゃね」
そういうとカエルは、毎年卵を産むいつもの田んぼへ出かけました。
「あれ!」
いつもの田んぼは、水をはった田んぼではなく、なんと大豆畑になっていました。
「おやおや、ここは今年は田んぼじゃないんだね」
カエルは、歩いてきてくたびれていたので、ちょっと休もうと腰を下ろしました。
「こんにちは。カエルさん」
蝶蝶が飛んできました。
「あら、こんにちは」
「卵を産みにきたの?」
「そうなんだけどね、今年は田んぼじゃないから、ここには産めないよ」
「じゃあ隣の田んぼにすれば?水ももうはっているよ」
「だめだめ。あそこは別のカエルが毎年産むところさ」
「でも、まだ来ていないよ。先に産んじゃえば」
「そういうことはできないよ。それに後から来たって、卵は産むよ。そうするとオタマジャクシがあふれちゃって、みんな大変になるのさ」
「じゃあカエルさんは、今年は産まないの?」
「もし私が今年は卵を産めなくっても、この村のカエルがいなくなるわけじゃないし、それならそれでいいのさ」
「ふうーん。でもじゃあどうするの。カエルさんは今年は卵を産まないの?」
「まあまあ、まだ産まないって決まったわけでもないさ。もしかしたら、どこかに新しい田んぼや池ができていないとも限らないだろう」
「うん、、、、」
でも、蝶蝶は知っていました。この村は、だんだん人が減っています。「新しい田んぼや池なんて、あるはずもないのに」と思ったけれども、黙っていました。
「よっこらしょっ」とカエルは立ち上がりました。

「この位でいい?」
村のはずれに、越してきたばかりの家族がいました。「子供達と自然がいっぱいあるところに住みたいな」と思って越してきた家族でした。お父さんとお母さんに男の子と女の子です。この兄妹が今、お庭に池を作り上げたところでした。
「まずまず上等な池にみえるよ」水を入れながら、お父さんもうれしそうに笑っています。
「何が来るかな?」女の子はもう目をきらきらさせています。
「色んなものが来るよ。きっと」男の子もしゃがんで、水が増えていく水面を見ています。
「あ、あそこにカエルが!」女の子がカエルを見つけました。
「カエルさん、ここに住んでちょうだい。私たち、引っ越してきたばかりなの」
男の子も振り向きました。
「雨が降る前には、鳴いて僕たちに知らせてね」
カエルは二人に向かって、「ケロ」と一声鳴きました。
「あら、カエルさん、新しいおうちが気に入ったみたいね」お母さんがにっこりして言いました。

その日の夜、カエルは池に卵を産みました。今日から、カエルのお家は、このお庭です。

おしまい

2017-01-20 | Posted in つれづれ, ブログComments Closed 

 

着物は楽し

お稽古はほとんどの方が洋服ですが、時々着物で来る方もいます。

先日のお稽古では、Oさんは、着物で登場。着物でお稽古すると、お稽古場の雰囲気も変わります。

しかもこの着物、Oさんのお手製!それもそのはず、Oさんは、お針子さん。着物を縫うのは朝飯前!なのです。着物のプロなので、色々な知識も豊富。「シミのついた紬の着物をどうしたらいいかしら」「裄が足りない着物をなんとかしたい」などなどの会員の相談にのっています。
ちなみにシミのついた着物は、名古屋帯と半幅帯に、裄が足りない着物は、洒落た色を使って額縁仕立てにし、ちょっとおしゃれで個性的な着物に変身!
男性会員のWさんは、野袴を愛用しているのですが、裄の足りない羽織を陣羽織に仕立て直し、友人知人に大好評とか。
知識が広がれば、着物の楽しみも広がります。
お稽古はいつもお着物のTさん。

12月はかわいいサンタさんの帯でした。おしゃれ!

2017-01-16 | Posted in つれづれ, ブログComments Closed 

 

2017年 鈍行の旅

私が学生の頃、東京、新潟間の電車と言えば、「特急とき」か「急行佐渡」だった。帰省の時は、新潟県境の山々や川の美しい景色を眺めるのが、楽しみだった。
新幹線に乗り始めた頃は、長岡駅から高崎駅までの間がほとんどトンネルで、あの美しい景色が眺められないのかと、残念だった。
今年のお正月、新潟から東京に戻る際に、どうせ混むし並ぶし、ここは思い切って全部鈍行で帰ったらどうだろうと思いついた。急ぐ旅ではなし、あの懐かしい景色に会えるし、と、1月4日、鈍行で東京まで帰ってみた。
天気は曇り、県境は雪、トンネルを抜けたら晴れ。美しい夕焼けが見られた。
しかし、初めてのため勝手がわからず、良い席もとれず、窓が曇っていたため、景色もよく見えず、ちょっと残念だった。
そこで1月10日、鈍行の旅に再チャレンジ。今度は、お天気は絶好の晴れ。良い席も確保できた。
新津駅を昼前に出発。

越後国一宮のある弥彦山を遠くに眺め。

小出駅では、越後三山といわれる中ノ岳、越後駒ケ岳、八海山の雪山に喝采。

県境の雪山を眺めつつ

群馬県に入り、夕焼けを堪能し、高崎からは読書をして到着。
今の鈍行列車は椅子もふかふかだし、ちっとも疲れなかった。
時間がある時は、またやってみようかな。
新潟は昨日から大雪だ。越後平野も白一色になってしまった。

2017-01-14 | Posted in つれづれ, ブログComments Closed 

 

初春の舞

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、今年のブログは、華やかな新春の舞姿から。
東京教室のお弟子さんIさんは、日本舞踊もお稽古しています。1月2日に阿佐ヶ谷の神明宮で行われた奉納舞踊に出演しました。曲は、地唄「万歳」。お天気も良く、晴れ上がった新春の日差しの中、華やかなお正月にふさわしい舞踊でした。
まるで春信の絵から抜け出てきたような。

撮影はお弟子さんのWさん。ご近所ということで、カメラを片手に応援に駆けつけました。
朝川会、今年も楽しく頑張ります!

2017-01-07 | Posted in ブログ, 朝川会Comments Closed 

 

デイサービスで演奏しました

暖かい年末です。庭の白玉椿がきれい咲いています。

父がお世話になっているデイサービスセンターの「いつも」さんが、今年でサービスを終了することになりました。今日は、父がお世話になる最後の日。「お別れ会はさびしいので、お楽しみ会を」という施設の催しに、端唄の演奏で伺いました。
最初は職員の皆さんによるハンドベルの演奏。その後、30分演奏しました。
「梅は咲いたか」、「さのさ」などの端唄や、「まっくろけ節」、「ストトン節」などの懐かしの流行歌。「東京音頭」や「十日町小唄」は、皆さん手拍子を交えながら、一緒に唄ってくださいました。
最後は、来年も健康で楽しい一年になりますようにと、全員で、「お正月」を歌いました。皆さんに楽しんでいただけて、私もとても楽しい時間を過ごせました。今までお世話になった感謝の気持ちでいっぱいです。今後もボランティア演奏を続けていこうと思っています。
朝川会では、ボランティア演奏活動をしています。ぜひ、お気軽にお声をかけてくださいませ。

2016-12-29 | Posted in ブログ, 朝川会Comments Closed 

 

かわいい大型新人 入会!!


先日、体験に来てくださったかわいいお客様が、入門されました。
お正月明けから三味線のお稽古を始めます。
まだまだ小さいけれど、大型新人です。すでに、6月の研鑽会に出演する!と元気いっぱいです。
皆様、ぜひ期待の新人の初舞台を見に来てくださいませ。

2016-12-22 | Posted in ブログ, 朝川会Comments Closed 

 

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