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よもぎつれづれ

暑くなるにつれ、どこもかしこも、土があるところは草でいっぱいだ。
近所の土手の道路脇には、よもぎが勢いよく広がっている。

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この草を、子供の時は「もちぐさ」と呼んでいた。笹団子に入れるからである。田植えが終わると、母の実家で家族総出で笹団子を作ったことを覚えている。よもぎを入れない白い笹団子もあった。
笹でもち米を包んで蒸す、ちまきも一緒に作った。食べるときはきな粉をつけて食べるのだが、これも大好きだ。
おばさんたちは、笹の葉をくるくるっと手の中で円すい形に重ね、もち米を入れて、三角形にまとめて菅できれいにしばっていた。これが美しくて素早い動作。子供心にその作業に見とれていた。
笹団子とちまきは、新潟県人のソウルフードだ。それを自分で作れないのは、淋しい。今度、作り方を習ってみたいと思う。
近所でお互いの家の笹団子をあげたりもらったりして、なになにさんの家のは、あんこの味がいいねえ、などと言って楽しみにしていた。
笹団子用のよもぎを摘んでいる姿もよく見た。線路も線路の脇は栄養がいいからよく育つなどと言っていた。(当時の汽車のトイレは穴だけだった)
春の最初はかわいいよもぎも、大きく育ってたけだけしいばかりになるのだ、天ぷらにもなるし、ありがたい野草だ。

このよもぎ、食べるばかりではなかったらしい。
もぐさの材料は、よもぎだ。母によると、子供の頃は、もぐさも自分の家で作っていたそうだ。夜になると、家族がお互いにお灸をすえたりして、昼の疲れをとっていたらしい。
なんだかいいなあ。
それにしても、食べて良し、薬にもなって、もぐさはすごい。そして、それらのものを、当たり前に自分で作って、使っていた昔の人たちって、すごいなあ。
もぐさの作り方って、まだ誰か知っているのだろうか。

2015-06-11 | Posted in ブログ, 昔の生活No Comments » 

 

やってしまいました~

昨年、もっと勉強したい!という有志が集まって始まった、お弟子さんによる自主企画、「研鑽会」。今年は、出演者も昨年の倍となり、昨年と同じ代々木能舞台で開催した。
いつも予想もつかない面白い出来事が舞台にはおきるので、「今年はどんな楽しことがあるのかな」などと、つぶやきながら私は会場に入ったのだ。
そして、やってしまった。
なんと、笑えるびっくり事件の主は私だった。
例によって司会は私。「最初の曲は、「梅は咲いたか」です」とすました口上の後、舞台を去る。お弟子さんたちが入る。私は、舞台裏で次の曲の段取りを頭の中で考えていた。
と、曲が始まらないではないか?
そでにいたKさんに「どうしたの?」と聞くと、「誰も三味線を持たないんです」
「変ねえ。いいから始めちゃって」と、うぐいす笛を指示。
高らかにうぐいす笛を吹いても、曲が始まる気配なし。もう一度吹く。ついに曲が始まった。「良かった」と思って、舞台袖を去りかけて気づいた。「唄が無い」。とそこでEちゃんと眼があった。「師匠、唄ですよね?」
しまった!唄は私だよ!
あわてて舞台に駆け込む私。「すみません~。唄は私でした」
舞台も会場もみんな大爆笑。定位置に座った私に、この舞台の主役、Tさんが私を見てにっこり。「お待ちしてました」
いや~、皆さんごめんなさい。悪いのは私です。
その証拠写真が、これ。やってしまいました~~~。

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2015-06-09 | Posted in ブログ, 朝川会No Comments » 

 

一つ屋根の下で

小さい頃は、今より身近に生き物はたくさんいた。
蛇もよく見た。近所の友達の庭でかくれんぼをしている時、木の下でじっとしていて、ふと目をあげたら、目の前のさつきの木に、ぐるぐると蛇がからまっていて、びっくり仰天して飛び出して見つかったことがあった。

ねずみも、当たり前のように家にいた。
夜になると、「ねずみの運動会」と言って、天井裏をドドドーッと集団で走るねずみの足音が聞こえた。時には、それを追うアオダイショウのザザーッという音も聞こえた。
今考えればすごい環境だが、その時はそれが当たり前でなんとも思わなかった。
家を建て替える時に、壊した家の屋根裏から、アオダイショウが出てきて、土蔵の方へ行ったのを見たような記憶がある。

ペットとも、家畜とも違う、生き物との共存。
これはこれで、普通にあった生活なのかなと思う。
今の若い人が聞いたらびっくりするよね。

2015-06-07 | Posted in ブログ, 昔の生活No Comments » 

 

山からの薬

先日、苺をつんでいたら、隣の苺の畝から、がさがさいう音が、なんだろうと思って顔を上げると、蛇!しかも目の前!
「うえっ!」と驚いたのだが、向こうも驚いていて、あたふたと身体を隠そうとしている。だが、苺のカラスよけの網に邪魔されて、なかなか姿を隠せず、必死に長い身体をくねらせている。
突然飛びかかってくることは無いと思うのだが、見ていると怖いので、離れたところにそっと移動し、苺つみを再開。ところが、ふと目を上げると、目の前に、ほぼ横切り終わった蛇のしっぽが!「ひえっ!」と息を飲んで固まったが、蛇は無事にとなりの空豆の畝に消えた。

久しぶりに見た蛇だった。子供の頃は、結構しょっちゅう見ていた気がするが、母に言わせると最近めっき見なくなったらしい。けっして好きな生き物ではないけれど、久しぶりの再会は、何かうれしい気がする。
生きていたんだねえ。良かった。後で図鑑で調べたらアオダイショウだった。

で、蛇の話である。これは、お弟子さんのIさんとOさんに聞いた話。

Iさんのお宅は、山のそばで、いつも色々な生活の知恵を教えていただく。Iさんのお宅では、マムシを焼酎につけて薬にしているのだそうだ。色々と効くらしいのだが、打撲に劇的に効くのだそうだ。
以前、Oさんのお子さんが怪我をして、頭におおきなたんこぶができた。こんなに激しい打撲だったら、何日かたったら、顔が真っ青になっちゃうだろうなと、心配していたところ、Iさんから、「これを塗って一晩たったら、きれいになおる」と、マムシの薬をもらったそうだ。この薬を頭にべたべたに塗って寝たところ、翌朝、綺麗に治っていて、内出血の色も全然なかったそうだ。とってもびっくりしたと言っていた。
ただ、とっても臭かったのだとか。
たしかにすごく臭そうである。けど、すごく効きそうだ。

他にも色々と漬けているものがあるらしい。どんな効能があるんだろう。
山の知恵、おそるべし!

2015-06-05 | Posted in ブログ, 昔の生活No Comments » 

 

庭の草たち

今年は日照りで、連休から雨がほとんど降らない。
しかし、庭の草たちは元気で、いつものように花を咲かせる。
ドクダミは、すぐに増えるので、鬼の敵のように草むしりをするのだが、この花は大好きだ。初夏の日差しにも負けずに、すっくと立って白い花を咲かせている。
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ちょっと日陰の場所には、ユキノシタも花ざかりだ。
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子供の頃、火傷をすると、ユキノシタを庭からとってきて、葉の裏側をはがして貼ったのを覚えている。
そういえば、悪い虫に刺された時は、ドクダミをすりつけていた。
母に聞いたら、「もっとたくさん、こういう時はこれという草があったし、子供の頃は、おじいちゃんにそうやってたくさん教わったけれども、ほとんど覚えていない」とのこと。
母の実家は、里山の麓なので、さぞかしたくさんの草の知恵があったのだと思うのだが。
「そういえば、ドクダミとか、たくさん干してお茶にしていたけど、なんに効いたんだろうね」と母は思い出していた。

私は、以前、下仁田の友人の家で、縁側いっぱいに干してあった、ドクダミとセンブリとゲンノウショウコをもらってきて、飲んでいたことがあった。
結構、美味しかった。
我が家の畑の端には、ゲンノショウコもセンブリも勝手に生えている。
薬って字は、草冠だよね。楽になる草ってことかしら。当たり前だが、改めて思った。

毎年田植えにお手伝いに行く友人の家のおばあちゃんは、私が虫に刺されたとき、オトギリソウを漬けたものを持ってきて塗ってくれた。
「これは本当は火傷の薬だけど、でも、効くよね」と言って。
おばあちゃん、ありがとう!あの時は、すぐに治りました。

2015-06-03 | Posted in ブログ, 昔の生活No Comments » 

 

菜の花 

近所を散歩していたら、道の脇に菜の花があった。というより、正確には、菜の花が実になったアブラナがあったということか。

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「ああ、そうだ。菜の花って、花を食べるだけじゃなくて、実から油をとるんだった」ということを、思い出した。小さい頃は、実になった株をたくさん見たのだが、ずっと見ていなかったので、とっても新鮮だった。
きゃしゃでかわいいひとにぎりの束で売っている菜の花にくらべ、なんと荒々しいことか。
「わたしゃひと束いくらの小娘じゃございません!」って感じがする。
それにしてもたくさん実がつくこと。これが熟して、絞れば油がとれるということだ。
母の話では、小さい頃は、なんでも自家製だから、もちろん油も自家製だったそうで、家でできた菜種を業者に渡すと、一斗缶か何かに入って油になってもどってきたのを覚えていると言っていた。
「美味しかったんだろうね」と聞いたら、「たぶんね。当時は、身体にいいものを食べていたんだねえ」と言っていた。
サラダ油とかキャノーラ油とかは、スーパーでもコンビニでも買えるけど、絞った菜種油100%っていうのは、おいそれと手に入らない。しかも母の時代は、肥料はたい肥などだから、今、手に入る菜種油よりも更に美味しそうだ。
ちなみに、ごまも、綿実も作っていたそうだ。
おいしそうな生活だ。

2015-05-30 | Posted in ブログ, 昔の生活No Comments » 

 

木の芽和えに挑戦

最初の投稿が、唐突に「すり鉢」である。
というのは、今、「すり鉢ニスト」、「スリラー」、を目指しているからなのである。
先月、縁あって、精進料理人の棚橋俊夫さんの料理をいただく機会があった。更に、お買い物もご一緒させていただき、お料理のお手伝いも少しだけさせていただいた。
準備から料理ができるまでのプロセス、その所作、道具の美しさ、そしてもちろん美味しさ。そして、お食事をいただきながらのお話も、とても興味深く、楽しい時間だった。
総じて、すべてに無駄がなく、凛として美しい。精進料理に対する感じ方が、がらっと変わってしまった。
その時にうかがった話で、すり鉢という調理道具は、日本にしかないのだと知った。初耳だった。「フードプロセッサーでウイーンとやれば、あっという間にできあがるのだが、それは、切り刻むこと。摺るというのは、やさしく押しつぶしていくこと」と話されていた。ゴマすりだけで40分位は摺った。そうやって時間をかけて摺ったゴマを使ったゴマ豆腐と和え物は、本当に美味しかった。「和え物」、という言葉も、実にいい言葉だなあと思ったりして、「すり鉢料理」に目覚めたのであった。

連休に新潟に帰ったら、さっそく近所の親類から、掘りたての筍が届いた。
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これに、庭の山椒の葉をつんで、木の芽和えに挑戦!

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母は、すり鉢はよく使うので、すりこぎも使いやすい山椒の木のものだ。それに、大きなすり鉢もある。棚橋さんの姿を思い出して、丁寧に摺る。ゴマの香り、そして木の芽の綺麗な色。お酒のつまみにも最高だった。

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母は、子供の頃、和物を作った後のすり鉢に、炊きたてのご飯をいれて、混ぜたものを食べるのが楽しみだったとか。それも真似して作ってみた。甘くておいしかった。
締めに最高。
すり鉢は、楽しい!
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2015-05-26 | Posted in すり鉢, ブログNo Comments » 

 

第7回 端唄三味線ライブ 「糸むすび」

第七回糸むすびちらし

東京と新潟で定期的に開催しています朝川玲伎のライブです。第七回は、新潟で開催します。
にぎかやな唄や、しっとりした唄など、様々な端唄を、三味線やお箏などを交えて、演奏いたします。
会場は、明治の風情を残す斎藤家の邸宅の一部を移築した燕喜館です。
初夏の一日、ぜひお出かけください。皆様のご来場をお待ちしております。

 

  • 日 時 6月13日(土) 開場 14時 開演 14時半
  • 場 所 燕喜館
    新潟市中央区一番掘通町1-2 白山公園内
    http://niigata-bs.sakura.ne.jp/si/enkikan/top.html
  • 出 演 朝川 玲伎
    <三味線> 朝川 伎よし <箏> 朝川 たま吉
  • 料 金 1800円
  • ご予約・お問い合わせ お問い合わせフォームよりご連絡ください
2015-04-14 | Posted in お知らせ, ブログNo Comments » 

 

第2回 朝川会研鑽会

研鑽会チラシ

東京教室有志による研鑽会。
唄、三味線以外に、締太鼓、小鼓、笛等、今回も色々と挑戦いたします。
会場は、国の登録有形文化財である「代々木能舞台」。初台にある屋敷内能舞台で、屋内の敷舞台は昭和8年、中庭の本舞台は昭和25年の建築です。今回の研鑽会は敷舞台で演奏いたします。
ちょっと三味線を聴いてみたい方、邦楽にご興味のある方、能舞台を見てみたい方、初夏の一日、お気軽にお越しください。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

・日 時 平成27年6月6日(土) 開場 14時 開演 14時半
・場 所 代々木能舞台
渋谷区代々木4-36-14
http://www.yoyoginoubutai.com/
・入場料 無料
・主 催 朝川会
・お問い合わせ お問い合わせフォームよりご連絡ください。

2015-04-14 | Posted in お知らせ, ブログNo Comments » 

 

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