山からの薬

先日、苺をつんでいたら、隣の苺の畝から、がさがさいう音が、なんだろうと思って顔を上げると、蛇!しかも目の前!
「うえっ!」と驚いたのだが、向こうも驚いていて、あたふたと身体を隠そうとしている。だが、苺のカラスよけの網に邪魔されて、なかなか姿を隠せず、必死に長い身体をくねらせている。
突然飛びかかってくることは無いと思うのだが、見ていると怖いので、離れたところにそっと移動し、苺つみを再開。ところが、ふと目を上げると、目の前に、ほぼ横切り終わった蛇のしっぽが!「ひえっ!」と息を飲んで固まったが、蛇は無事にとなりの空豆の畝に消えた。

久しぶりに見た蛇だった。子供の頃は、結構しょっちゅう見ていた気がするが、母に言わせると最近めっき見なくなったらしい。けっして好きな生き物ではないけれど、久しぶりの再会は、何かうれしい気がする。
生きていたんだねえ。良かった。後で図鑑で調べたらアオダイショウだった。

で、蛇の話である。これは、お弟子さんのIさんとOさんに聞いた話。

Iさんのお宅は、山のそばで、いつも色々な生活の知恵を教えていただく。Iさんのお宅では、マムシを焼酎につけて薬にしているのだそうだ。色々と効くらしいのだが、打撲に劇的に効くのだそうだ。
以前、Oさんのお子さんが怪我をして、頭におおきなたんこぶができた。こんなに激しい打撲だったら、何日かたったら、顔が真っ青になっちゃうだろうなと、心配していたところ、Iさんから、「これを塗って一晩たったら、きれいになおる」と、マムシの薬をもらったそうだ。この薬を頭にべたべたに塗って寝たところ、翌朝、綺麗に治っていて、内出血の色も全然なかったそうだ。とってもびっくりしたと言っていた。
ただ、とっても臭かったのだとか。
たしかにすごく臭そうである。けど、すごく効きそうだ。

他にも色々と漬けているものがあるらしい。どんな効能があるんだろう。
山の知恵、おそるべし!

2015-06-05 | Posted in ブログ, 昔の生活No Comments » 

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