菜の花 

近所を散歩していたら、道の脇に菜の花があった。というより、正確には、菜の花が実になったアブラナがあったということか。

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「ああ、そうだ。菜の花って、花を食べるだけじゃなくて、実から油をとるんだった」ということを、思い出した。小さい頃は、実になった株をたくさん見たのだが、ずっと見ていなかったので、とっても新鮮だった。
きゃしゃでかわいいひとにぎりの束で売っている菜の花にくらべ、なんと荒々しいことか。
「わたしゃひと束いくらの小娘じゃございません!」って感じがする。
それにしてもたくさん実がつくこと。これが熟して、絞れば油がとれるということだ。
母の話では、小さい頃は、なんでも自家製だから、もちろん油も自家製だったそうで、家でできた菜種を業者に渡すと、一斗缶か何かに入って油になってもどってきたのを覚えていると言っていた。
「美味しかったんだろうね」と聞いたら、「たぶんね。当時は、身体にいいものを食べていたんだねえ」と言っていた。
サラダ油とかキャノーラ油とかは、スーパーでもコンビニでも買えるけど、絞った菜種油100%っていうのは、おいそれと手に入らない。しかも母の時代は、肥料はたい肥などだから、今、手に入る菜種油よりも更に美味しそうだ。
ちなみに、ごまも、綿実も作っていたそうだ。
おいしそうな生活だ。

2015-05-30 | Posted in ブログ, 昔の生活No Comments » 

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