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わたしはヘムレン?

児童文学好きである。

ここのところ、時間ができたので、ムーミン全集を読み返すことにした。

この物語は、子供時代の私の大事な栄養だった。

なつかしい話がたくさん。

公園を管理しているヘムレンさんが立てた「べからず」ばかりの立て札を引っこ抜くスナフキン。「しちゃだめ」「しなさい」ばかりの教育熱心なヘムレンから逃げ出すムーミンパパ。おそろしく明るく前向きで皆に楽しいことを教えたいヘムレンが、どうしても好きになれないと悩むムーミン。

それらは、皆わたしの大好きな人たち。

世話好きなヘムレンおばさんが、「これから、あんたたちのせわをやきます」と宣言するのに対して、ムーミンたちは声をそろえて「いいよ、そんなことしてくれなくても」とさけぶとこ。好きだった。

何冊か読み進むうちに、気が付いた。

わたしは、ちょっと、ヘムレンになっていないかしら?

「そうすべき」とか、「こうあるべき」とか考えて、世の中や、周りの人に、何か思ったり、腹を立てたり、そしていらない世話をやいていなかったかしら?

そして、何よりも自分に対して、ヘムレンになっていなかったかしら?

心の底で、「いいよ、そんなことしてくれなくても」と叫ぶ声が聞こえないふりをして、楽しそうにその声の頭を押さえて、「そうそう。そうしましょう」などと言って、その声の主を引きずっていかなかったかしら?

ヘムレンは正しい、間違ったことは言っていない、でもヘムレンはちょっと窮屈。

収集癖のヘムレンさんはムーミン屋敷に一緒に住んでいる。ムーミン屋敷は、それぞれ好きなことをしながら、それぞれをちょっとだけ気にして楽しく暮らしている。

さあ、今日は続きを読もう。

2020-04-28 | Posted in つれづれ, ブログComments Closed 

 

YouTubeで端唄演奏を始めました

コロナの終息は、まだまだ見えず、皆様自粛の毎日を送っていることと思います。

最前線で戦っている医療機関の皆様の献身的な努力を思うと、本当に頭が下がります。

今は、外出をできるだけ控え、一日も早い収束を祈るばかりです。

この度、端唄演奏の配信をYouTubeで始めました。聞いていただければうれしいです。

また、ライブ、お稽古等で皆様にお会いできる日を、楽しみに待っています。

皆様、くれぐれもお身体お気をつけください。

YouTube

「端唄 朝川玲伎」で検索してください。

「梅は咲いたか」

2020-04-22 | Posted in ブログ, 邦楽Comments Closed 

 

春の黄昏 2020

地元の桜が満開。母と散歩。

近くの川の土手沿いに、桜が咲いている。見事だ。

今年は、ちらほら散歩している人がいる程度。人は少ない。

道端には、つくし。

春の夕暮れは、桜色。

こんなにも穏やかな黄昏。自然はいつも通りなのに。

一日も早く、普通の生活に戻れるように、祈るばかり。

2020-04-09 | Posted in つれづれ, ブログComments Closed 

 

大きな木蓮の木

庭の中で、とりわけ好きな木がある。

それは大きな木蓮の木だ。

大きな木蓮の木の下に行くと、それだけで、心が落ち着いて、なんだかうれしくなる。

木蓮の木は、私の大きな友だち。

私は一年中、大きな木蓮の木の下に立っては、幹を触り、空を見上げる。

春の花、夏の青葉、秋の黄葉、冬の枝。

中でも春が一番好きだ。

ついに、今日、満開になった。

満開の木を下から見上げるのは、春の一番の楽しみ。

木蓮の花は、かすかなすがすがしい香りがする。

一つ大きな深呼吸。木蓮とわたしの春。

2020-04-03 | Posted in ブログ, 自然Comments Closed 

 

庭の宝石

雨上がりの朝。庭の花たちは、たっぷり露をまとい、キラキラして、宝石をまとっているようだ。

ユキヤナギの花も小さな蕾も、きらきら。

芽生えたばかりのバラの葉も。芽も。

木蓮のつぼみも。

大好きな海棠のつぼみも。

一雨ごとに春が来る。

「雨が皆のごちそう」、と農業を営む友人が言っていた。

もうすぐ庭は、花盛り。

2020-03-31 | Posted in ブログ, 自然Comments Closed 

 

第10回 端唄三味線ライブ「糸むすび」中止のお知らせ

新型コロナウイルスの状況を見ておりましたが、まだまだ収まる気配がみえません。

残念ながら、4月26日(日)に予定しておりました「端唄三味線ライブ 「糸むすび」」は、中止といたします。

落ち着きましたら、また新潟で開催したいと思っております。

決まりましたら、ご案内いたしますので、ぜひ皆さまお越しくださいませ。

皆様方におかれましては、どうぞお身体ご自愛くださいませ。

新型コロナウイルスが一日も早く収まることを、願っております。

2020-03-27 | Posted in ブログ, 朝川会Comments Closed 

 

大きな椿の木 2020

子供の頃から、ずっとある大きな椿の木。私が木登りをする木だった。つるつるした幹にちょうどいいでっぱりがあり、そこをつかみながら登る。少し上に木の股があって、そこまでは、頑張っていけた。

そこに座ると、たくさんの葉っぱにつつまれて、それだけでほっとしてうれしかった。葉の隙間からのぞく空も好きだった。

花の季節は最高だ。椿の花は、蜜もある。

認知症を患った父は、赤い花が好きだった。

一面に散り敷いた椿の花を、ある日父と拾った。垣根の枝の中、落ち葉の中にまぎれている花びらなどは、きりがない。「もうそろそろやめようよ」といっても、父は、「まだまだある」と、一心不乱に拾っていた。

椿の花が散り始めると、あの日を思い出す。

大好きだったと父と椿の木。

2020-03-16 | Posted in つれづれ, ブログComments Closed 

 

春のラッパ 2020

ミニ水仙が、いち早く咲いた。

モノクロの写真にそこだけ色を付けたような庭。

花たちが、土の中に向かって、「早く出ておいで」と呼んでいる。

一昨日の草取りで、今年初めてのミミズを見た。

黄色いラッパが鳴っている。

2020-03-15 | Posted in ブログ, 自然Comments Closed 

 

タイミング 2020

春が近くなると、霰や雨風、かと思うと晴れ、と一日の間にめまぐるしく天気が変わる日が続く。

これを、「春先のきちがい天気」、とよくいうのだが、散歩をあきらめて部屋にいると、日が差してくるのだから、もったいないやら、くやしいやら。

区切りがついてから散歩でもと、もたもたパソコンをいじっていると、あっという間にまた嵐になる。「ああ、出そこなった」の繰り返し。よし、これは勝負だ!

嵐が止み、雲の隙間から青空が見えだした。急いで家を出る。一応、傘も持つ。

思ったほど晴れていないが、とりあえずスタート。しかし、雲がまた厚くなり、風も出て、小雨がぱらつきだす。

しまった。間違えたかあ。まあ、これはこれ。

だけど、ほんの数分で、晴れ上がり、あっという間に空は一面の青空。まぶしい春の日差しが降りそそぐ。

なんだこれ。だから、きちがい天気。でも、気持ちいい。

足元には、青空のラッピング。

楽し散歩を終え、家に入ったとたん、ザっと雨風が始まる。

ああ、やっぱり。でも、間に合ってよかった。やっぱりあのタイミングで出発だったんだね。

散歩も気合だ。

2020-03-09 | Posted in つれづれ, ブログComments Closed 

 

初音 2020

春を探しに、いつもの土手へ散歩に。

風は強いけど、身を切るような冷たさはない。空の色も、少し春の青。

ここも後ひと月ほどで、桜並木。ああ、待ち遠しい。

ただの土だと思っていたところが、一面の緑に。麦畑だったんだ。

河原の草むらから鳥の声。あれ、あの声は、うぐいす?

まだまだホーホケキョとはいかないけど、鳴き始めた。

今年初めて聞いたうぐいすの初音。

今日も同じコース。水仙が道端に咲いている。いよいよ春だ。

そして、河原からは「ケンケーン」というキジの声。

今年初めて!いよいよキジの恋の季節。

毎年楽しみにしている近所のしだれ梅もほころび始めた。

初音、初音、春が来た 。

2020-03-04 | Posted in つれづれ, ブログComments Closed 

 

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