4分のタイマー


先日テレビを見ていたら、ある飲食店が出ていて、そこの麺の茹で加減の話になった。
3分茹でるとちょうどいいということだが、そこの店主は、タイマーを4分にするのだそうだ。そうして、そろそろかなと行くと3分ちょっと前なのだそうだ。
レポーターは、「タイマー3分にすればいいじゃないですか」と笑って突っ込んでいたが、どうだろう。
ちょうどいい加減は勘でわかる。麺をお鍋に入れてから、どうかな、まだかなとなんとなく気にしながら別の作業をしている。そうすると、そろそろかも、と勘でわかり、見に行くとちょっと前だ。
タイマーが4分なのは、何か別のことに気がいって、ど忘れしてしまった時の、アラームなのだ。いつも気にしていれば、何かがやりすぎているかどうかが、わかるようになる。
これをもし3分にしてしまえば、いつも気にするということを放棄し、全部が人任せになってしまう。
便利と引き換えに、何かを手放してしまうことって、あるような気がする。
だからタイマーはどうしても4分なのだ。

2016-03-22 | Posted in つれづれ, ブログNo Comments » 

関連記事