魚鳥木(うおとりき)

魚鳥木
「魚鳥木、申すか」
「申す」
「必ず申すか」
「必ず申す」
「きっと申すか」
「きっと申す」
「魚」

これは、昔、吉原の芸者さんに教わった遊びである。「魚」と言われたら、代わりばんこに知っている魚の名前を言う。詰まったり、間違えたりすれば、負けである。「魚鳥木」のどれかを選んで言う。
吉原の芸者さんに教えてもらったのだから、これはお座敷の遊びだろう。間違えればきっと罰杯だ。たくさん名前を知っている人の勝ちだ。苦し紛れに、捏造した名前を言ったり、「借金取り」、とか、「焼き鳥」とかも、でたかもしれない。とんでもない名前を言ってウケをねらうというのもありか。女性陣にウケれば、モテモテ間違いなしだ。
昨日のブログを書いてから、この遊びを思い出した。木の名前がすらすら50も言えるのは、この遊びで勝つ秘訣だ。鳥や魚の名前もそうである。鳥の名前といっても、50も100も覚えるのは大変だが、モテるためなら、たいした苦労でもないはず。
そんなこともあったのかなあ。
ちなみに私は、山登りをやっていた時に、結構、鳥の名前も覚えた。50はいけるか?
江戸の町は、大名屋敷や神社仏閣が多く、さながら田園都市だった。当然植木屋さんも、多い。園芸好きも多い。ちょっと郊外に行けば、田園風景が広がっていた。鳥などもたくさんいたと思う。江戸湾の多種多様なおいしいお魚も、毎日上がっていた。
私は海があれば、そこにはたくさんの魚がいるはずだと思っていたが、以前、バルト三国に行った時に、お魚は、鱈か鮭か、あまり何種類もいないのだと聞いて、びっくりした。
「魚鳥木」、なんて、ぜいたくな遊びなんだろう。日本の自然に感謝。

2015-07-08 | Posted in ブログ, 自然No Comments » 

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