腸内の細菌

人間の腸内には、100兆個の細菌が住んでいるらしい。ものすごい数だ。変な話だが、大便の4割は、腸内細菌の死骸なのだそうだ。そして2割は自分の身体の不要となった細胞の死骸なのだそうだ。だから、食べ物のカスは半分もないらしい。知らなかった。
そんなたくさんの腸内細菌が何をしているのかというと、多種類の細菌が腸の中で共生していて、口から取り込んだ食べ物が腸に入ると、それを食べて、人間に必要な栄養に変化させているのだという。その後で、腸から体内に取り入れているのだ。腸内細菌がないと、私たちは、必要な栄養が取れないらしい。その他にも、免疫細胞を教育したりしているとか。なんだかすごいぞ。
ビフィズス菌とか、腸内フローラが身体にいいとか、色々言われているが、そんなこととは知らなかった。
前から、肚という字は、なんでニクヅキに土なんだろうと思っていたが、やっと謎が解けた。腸内細菌が、口から取り込んだ食物を、いろんな必要な栄養に変えて、人間に与えてくれているからなんだ。まさに肚は、大地、土のようなものだったんだな。なるほど。
人間は、ミトコンドリアといい、腸内細菌といい、体内にいる他の生き物なしでは、一秒たりとも生きていけない存在だったんだ。人は一人では生きていけないというが、一人の体も、他の生き物なしでは、生きていけないということだ。
落語に、町内の若い衆という話があった。色々と家のものを褒めてもらう度に、どれもこれも、みんな町内の若い衆が、よってたかって、作ってくれたようなもんだよお、とおかみさんが言う話だ。
私の生命も、腸内の細菌や、細胞内のミトコンドリアが、よってたかって、作ってくれているもののおかげだったんだねえ。ありがとう!
明日は、腸内の細菌衆に、ご馳走します。

2015-11-22 | Posted in つれづれ, ブログNo Comments » 

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