目は口ほどに


ヒオウギという花が、庭にたくさん咲いている。植えたのか、自然に増えたのかわからないが、あちこちに咲いている。名前の通り、葉が扇の様に広がって、8月になると花が咲く。
ありふれた花のようだが、よく見るととてもきれいだ。
花びらにまだらに細かい模様がある。なんでこんなに細かい細工をしたんだろうというくらい、実に繊細な模様だ。じっと見ていると不思議な気がする。私は確かに見ているのだが、なんだか見られているような気もする。
人間の目の機能は、植物の光を感じる機能を取り入れたことから始まるらしい。光を感知することが、見ることの始まりだ。「見る」、という大事なこと。これも、植物からのいただきものだったのだ。植物も、もしかしたら何かを見ているのかもしれない。
目は口ほどにものを言うという。口でいうものは言葉だが、目でいうものは、言葉ではない別のメッセージだ。
じっと花を見ていると、何らかの会話があるような気がしてくる。
まだらな模様のある花、ホトドギスも咲き始めた。こちらは、複雑な雌しべ、雄しべが、造形的な美しさだ。カメラでアップ。

見ている私と、何かを話しかけてくるホトトギス。そんな気がする。
秋はすぐそこだ。

2015-08-25 | Posted in ブログ, 自然No Comments » 

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