庭の民主主義

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日照り続きの毎日に待望の雨が来た。二日間降った雨は、恵の雨だったが、虫たちが出てこないので、野菜の花の受粉はうまくいかない様だった。
今朝は、まだ、少し雨が残っていたが、ズッキーニの花を覗いてみた。
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と、いたいた、いつものように、アリがびっしりと花の芯に集まっている。朝から働き者だ。
庭や畑には、色々な虫がいるが、アリというのは、本当にたくさんいると思う。花にはもちろんのこと、花壇や物干し場のテラスのふちや、切り株のまわりや、とにかく、たくさんのアリが列をなしているのを、よく見る。
子供の時に、考えた。
民主主義というのは、多数決だ。この庭と畑には、多くの生き物が住んでいる。花壇の花よりも雑草と言われる草の方がずっと多い。鳥たちもたくさん飛んでくるし、カマキリや、カブトムシや、いろんな虫もたくさんいる。人間はたったの数人だ。
もし、この土地のことで何かを決めようという時に、ここに住んでいる生き物全員が一票を持っていたとしたら、人間なんて、本当に小さい野党だ。
そして、アリは、一大勢力だろうな、きっと。
子供の頃に、アリの巣を掘ってみたことがある。アリたちがあわてて卵を運びながら逃げていた。水を入れてみたこともある。
好奇心からだったのだが、子供って残酷だ。
あの時は、アリさんごめんなさい。

2015-06-29 | Posted in ブログ, 自然No Comments » 

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