共通言語

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ミトコンドリアというものが細胞の中にある、というのは高校の生物の授業で習った。イモムシみたいな格好で、中にひだひだがあるような感じだった。その時は、そんなものがあるのかというイメージだけだった。
最近、もうちょっと詳しくなった。このミトコンドリア、生物の教科書では、細胞の中に、ポツンポツンと浮いているように見えたのだが、実は違っていて、細胞の中に、びっしりといるらしい。
そして、なんとミトコンドリアというのは、元々は独立した生物で、原核生物である古細菌に、原核生物である真正細菌(ミトコンドリアの祖先)が入り、やがて核をもった真核生物へと進化していったという説が有力であるらしい。それが証拠に、ミトコンドリアの中には、DNAがあるのだそうだ。
う~~~ん、だとすると、私だと思っているこの中に、かなりの割合で、別の生き物だったものがいるということ?
そして、このミトコンドリア、人間だけでなく、動物にも、植物にもみんなあるという。真核生物が多細胞生物になったのだから、当たり前と言えば当たり前だけれど。
とすれば、だ。人間も植物も、細胞の集まりで、その細胞の中は、びっしりとミトコンドリアが詰まっている訳だ。とすれば、全然違う生物だと思われていた私と植物は、かなりの割合で、同じものでできているということになる。う~~~ん。
もし、ミトコンドリア語という言語があれば、私と植物と動物はお話しできるかもしれない。宮沢賢治の世界だ。
実は私は、子供の頃、動植物だけでなく、風や雲ともお話しをしようとしていた。
「私と話ができるのなら、聞いてください。今、風を止めてみてください」と、通学路の途中の田んぼの真ん中で、風に一生懸命話しかけていたのだ。
もちろん風は止まなかったが。
「きれいだよ」と話しかけると、植物は綺麗な花を咲かせるという。もしかしたら、会話は成立しているのかもしれない。私たちの方が、返事が聞こえないだけかもしれない。

2015-06-26 | Posted in ブログ, 自然No Comments » 

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