母校の文化祭に出演
9月19日(土)、我が母校、新潟県立新津高校の文化祭「秋陵祭」に出演した。お弟子さんで、新津高校卒業生のたま吉さんも一緒に出演。
まずは体育館のステージで15分の演奏。たま吉さんにはお箏、鉦で合奏してもらう。私は高校時代にロックバンドを下級生の男子とやっており、このステージに上がるのは、うん十年ぶりだ。なつかしい。あの頃、まさか着物に三味線で、もう一回このステージにあがることがあるとは、思ってもみなかった。面白いものだ。
午後からは、会場を和室に移し、邦楽鑑賞、邦楽器体験を行う。
演奏は、三味線とお箏で端唄を。邦楽器は、三味線、締太鼓、小鼓、篠笛、鉦等、体験してもらった。学校関係者、来場者、在校生が訪れてくれ、「聞いてみたい」「邦楽器を見てみたい」「触ってみたい」など、大人から小さいお子さんまで、それぞれの興味にそって楽しんでいただいた。
同じ会場では、茶道部がお茶席を設けており、私の担任の先生が指導をしていた。そちらにもお邪魔し、おいしいお茶をいただいた。高校生の皆さんの立ち居振る舞いが、とても美しく、いたく感心した。
時間がなくて、他の展示は見られなかったが、久しぶりに高校生に戻った気分だった。
高校時代、生徒会、ロックバンド、クラスの企画の掛け持ちで、文化祭はてんてこ舞いだった。3年の時のクラスの出し物は、演劇と歌謡ショー。演劇は「源氏桃太郎」というタイトルで私の脚本。光源氏と藤壺の間に生まれた不義の子を、桃に入れて川に流したのが桃太郎だったというストーリーで、ピンクレディの踊り付きの唄などいれて、ちょっとミュージカル仕立て。今思えば、黄表紙チックでもある。歌謡ショーでは、私は石川さゆりの物まねをやった。
体育館は、クラブの発表よりも、個人的な発表が多く、落語、フォーク、ロック、にわか作りの劇団など、なんでもありで、やりたい人が大勢いて盛り沢山だった。それを生徒会でしきっていた。
今思えば高校生活は自由だったなあ。先生と生徒も近かったし、男女の差別も感じたことは無かった。大学はもっと自由かと思ったら、結構型にはまった人も多く、年功序列的な発想が強い人や、「女なんて」という男尊女卑的な発言をする男性も結構いたし、大企業志向で就職活動にしのぎを削ったりと、社会人一歩手前の、現実社会の縮図みたいなところが結構あった。新津でのんびり育った私は、東京に出て、そのような中に入り、びっくりした記憶がある。
今回、文化祭で会った後輩達は、生意気ざかりだった私の高校生時代とは違い、皆きちんとしているなあという印象。(とはいえ、ほんの少数の生徒しか会っていないので、本当のところはわからないが)短い時間だったが、とっても楽しかった。
ずっと手伝ってくれたS井さん、三味線を弾いてみたいと来てくれたS野さん、どうもありがとう!機会があったら、また会いたいね。三味線に興味があれば、ぜひ連絡してくださいね。