木の芽和えに挑戦
最初の投稿が、唐突に「すり鉢」である。
というのは、今、「すり鉢ニスト」、「スリラー」、を目指しているからなのである。
先月、縁あって、精進料理人の棚橋俊夫さんの料理をいただく機会があった。更に、お買い物もご一緒させていただき、お料理のお手伝いも少しだけさせていただいた。
準備から料理ができるまでのプロセス、その所作、道具の美しさ、そしてもちろん美味しさ。そして、お食事をいただきながらのお話も、とても興味深く、楽しい時間だった。
総じて、すべてに無駄がなく、凛として美しい。精進料理に対する感じ方が、がらっと変わってしまった。
その時にうかがった話で、すり鉢という調理道具は、日本にしかないのだと知った。初耳だった。「フードプロセッサーでウイーンとやれば、あっという間にできあがるのだが、それは、切り刻むこと。摺るというのは、やさしく押しつぶしていくこと」と話されていた。ゴマすりだけで40分位は摺った。そうやって時間をかけて摺ったゴマを使ったゴマ豆腐と和え物は、本当に美味しかった。「和え物」、という言葉も、実にいい言葉だなあと思ったりして、「すり鉢料理」に目覚めたのであった。
連休に新潟に帰ったら、さっそく近所の親類から、掘りたての筍が届いた。
これに、庭の山椒の葉をつんで、木の芽和えに挑戦!
母は、すり鉢はよく使うので、すりこぎも使いやすい山椒の木のものだ。それに、大きなすり鉢もある。棚橋さんの姿を思い出して、丁寧に摺る。ゴマの香り、そして木の芽の綺麗な色。お酒のつまみにも最高だった。
母は、子供の頃、和物を作った後のすり鉢に、炊きたてのご飯をいれて、混ぜたものを食べるのが楽しみだったとか。それも真似して作ってみた。甘くておいしかった。
締めに最高。
すり鉢は、楽しい!
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