ごま豆腐に挑戦

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ブログの書き出しがすり鉢だったのに、その後すり鉢の話がないのは、どうなっとんじゃい?と思っていた方もいたかもしれない。
決してスリラーを諦めたわけではない。その後、白和えや胡麻和えを、時々作り、楽しんではいた。豆腐の水切りが甘く、イマイチという時もあったが、まずまず近頃はいけている。最近では、母が畑で作ったモロッコいんげんを、ごまみそ和えにしたのが、なかなか美味だった。
しかし、精進料理との出会いのインパクトナンバーワンは、ゴマ豆腐である。「今までスーパーで買っていたゴマ豆腐は、いったいなんだったんだ!」と感激した棚橋氏のゴマ豆腐は、色も味もすべてが違っていた。
「あれに挑戦しなければな、いつか」と思っていた。
そして、我が集落の夏祭りの宵宮のご馳走は何にするかとの話で、私は「今年はゴマ豆腐を作ります」と宣言したのだ。
ゴマ豆腐名人のお弟子さんからいただいたレシピに沿って、ゴマを水にひたし、それからすり始める。時々すり具合を確かめるが、10分や20分ではまだまだだ。一度どろっとなった後、軽くなったな、と思ったら、綺麗な白い液体になり、すり上がりである。約30分かかった。その後は、しぼって、吉野葛、酒、塩を入れて、火にかけ、練って、型に入れれば完成、なのだが。
どうも葛の量か水の量を間違えたらしく、ゴマ豆腐というよりは、柔らかめのくずもちのようになってしまった。
ちょい、失敗、、、。
無理やり家族や親類に食べてもらう。18歳男子が、「おいしい」と言ってくれたのを、なぐさめに、なんとか初挑戦は終了となった。
しかし、すり鉢をこまめに使っていると、ちょっとした和え物は、あまり苦じゃなくなる。それにするという動作に必要な筋肉がつくのか、動きに無駄がなくなるのか、早く摺れるようになる。
そういえば昔は、和え物って、よく食卓に出ていた。今は、野菜料理の代表はサラダだ。サラダかぶ、サラダ人参、サラダ春菊、、、サラダと頭についた野菜が多い。でも、すり鉢料理も捨てたものではない。
この味を、いいねとあの子が言ったので、お祭りの日は、私のゴマ豆腐記念日だ。

2015-07-21 | Posted in すり鉢, ブログNo Comments » 

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