遊び!遊び?

いくつの頃が忘れたが、たぶん小学校に上がるか上がらないかの頃だと思う。窓の外が眩しくてキラキラしていたのを覚えているから夏だったのかもしれない。台所の水道で、私は遊んでいた。
まず牛乳瓶に水をいっぱい入れる。それを今度はお椀に入れる。お椀から水が溢れ、お椀いっぱいの水が残る。それを今度は牛乳瓶に戻す。そうすると、足りない。
また牛乳瓶に水をいっぱい入れ、お椀に入れる。今度は、下にボールを置き、あふれた水はそれで受ける。お椀の水を牛乳瓶に戻す。もちろん足りない。次にボールの水を牛乳瓶に入れる。そうすると、牛乳瓶は、ちょうど水でいっぱいになる。
「あれれ、ということは」と、なんだか面白いことが納得できそうで、もう一度牛乳瓶に水を入れる。そしてお椀に移す。戻す。また水を入れる、と私は一心不乱に同じことを繰り返していた。
見かねた母が、「水で遊ぶのは止めなさい!」と、お叱りの言葉。
「ええ、いけないことをしていたの!?」私はびっくり仰天。
何か非常に面白いことを発見しているような気持ちで、本当に楽しくやっていたのに、なんで叱られちゃったの?

「遊んでいたわけじゃないのに」
「遊び」、かもしれない。楽しかったから。
でも、「遊び」、が叱られることなら、あれは、そんな「遊び」、じゃなかった、のに、、、。
うつむいていた、ふくれっつらの私。
たかが遊び、されど遊び。

2015-12-22 | Posted in つれづれ, ブログNo Comments » 

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