第四回 朝川会東京教室勉強会 5/20

真夏を思わせる暑さの中、朝川会東京教室の勉強会を行いました。今回のテーマは、「端唄の舞台を知る 2」。先月、古地図と浮世絵を見ながら浅草、吉原界隈をたどって、勉強したその場所を、今回は実際に歩いてみようという企画。
まずは、駒形堂へ。

「柳橋から小舟を急がせ」というところ、現代なれば、浅草橋駅からタクシーを飛ばして、駒形堂付近で下車。まあ、猪牙船は現代のタクシーみたいなもんだから、まあいいか。
前回勉強した浮世絵と古地図のコピーを見ながら、駒形堂をまず見学。
「あれ、橋がそばにない?」
駒形橋は、江戸時代には、ありませんでした。浮世絵で少し離れて見えるのが、吾妻橋です。では、川沿いに上流に向かって移動です。
すっかり緑の葉を茂らせている桜並木の下、スカイツリーを見ながら、お散歩。途中で町並みに入り、花川戸へ。
「これが助六の碑です」「花川戸にあるんですね」
それから、芝居小屋でにぎわった猿若町へ。折しもちょうど三社祭の日。
猿若町からお神輿が出るところでした。生のお囃子のかっこよさ、お神輿の姿にしばし見とれる。
猿若町では、市村座跡などの石碑を見る。曲がれば待乳山聖天。
大根がたくさんお供えしてある。

降りれば、三谷掘。今は、川は暗渠になって、公園になっている。桜はすっかりさくらんぼになっていた。ここから、桜並木を進む。

暗渠の上に、橋桁だけの表示。「紙洗橋」「地方橋」などが続く。この暑さの中、吉原までの道は、結構長い。
「昔の人は、こんなに長い距離を通ったんだろうか」「わくわくしてれば、短く感じたのかしら」
などなどたわいもない話をしながら、見返り柳に到着。今はガソリンスタンドの前にひっそり立つ。

すぐそばのお蕎麦屋さんに入る。築昭和二年の古い建物に、昭和7年?生まれの店主が話してくれる吉原界隈の話が、おもしろい。おかみさんも、かわいくって、すてきなご夫婦。そばは盛りがいい。

腹拵えをしてから、衣紋坂を下り、大門へ。そして、吉原神社、吉原弁天と回り、浅草へ。道中や浅草へ戻ってからは、三社祭のお囃子やお神輿が見られて、お祭りの音と姿で、江戸をしのぶことができました。

最後は浅草で打ち上げ!浅草散歩を満喫しました。
次回は6月。お題は、「江戸の恋」です。

2017-05-23 | Posted in ブログ, 朝川会Comments Closed 

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