男の一人や二人

以前、新潟教室の親睦会で、新潟出身では無い男性から、「新潟の女性はさあ、なんか強いよね」という話が出た。
お互いの顔を見合わせる女性陣。
「そうよね。男の一人や二人」と言ってポンと腕を叩き、「食べさせるわよ、って位の気持ちはあるよね」と一人の女性。「そうね。わたしも」他の女性も、うんうん、そうだよねという顔をしている。確かに強い!新潟の女性。
いや待てよ。このセリフ、どこかで聞いたような。
そうだ、江戸の女性だ。江戸の女性は、強い。基本的に共稼ぎだし、いざとなれば、男の一人や二人、食べさせるわよ!ってな気概がある。そうか。新潟で江戸を見た!
江戸の街は、今は東京になっている。東京には、行事や場所などに江戸の名残がある。でも、江戸の名残は東京だけではない。
家の中にいるクモを、「おっかあの生まれ変わりかもしれない」と思って外に逃がしてやる、江戸っ子の小さな生き物を大切にする気持ち。そんなのは、逆に今は新潟の方にあるのかもしれない。そして、経済的にも精神的にも強い女性。それも、新潟で見ている。
江戸はあちこちで生きている。

2017-07-21 | Posted in ブログ, 江戸Comments Closed 

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