五月の音
ここのところ、さわやかな日が続いている。
梅雨入り前のこの季節は、空気がさらっとしていて、気持ちがいい。木々の緑は若葉を過ぎて茂り始めた少し濃い緑。空気は、なにやら甘い香に満ちている。いい季節だ。
一昨日は、今年初めてカッコウの声を聴いた。少しめっている（洋楽的にはフラット）声が、うっすら淋しいと、子供の頃思っていた。遠くにホトトギス、見回りをするキジの声。尾を振りながらギチギチと鳴く、名前を知らない鳥も、ここの所毎日庭に来る。
一昨日の夕焼けは、透明な輝き。畑のシャクヤクも、夕日を見送っている。
今日の夜、帰ってきたら、四方からにぎやかなカエルの合唱。
五月の庭は、にぎやかだ。
