竜の骨

詩を書きました

細い商店街を歩いていたら
ランドセルを背負った男の子が
お店から飛び出してきて
空を見上げた

あわててわたしも空を見る
マンションとマンションの間の
細く切り取られた夕方の空に
竜の骨のような雲がうかぶ

幹線道路を渡る時
広くなった空を見る
向こうは
始まったばかりの夕焼け
まだ薄いオレンジ色
信号機の赤の方が
よっぽど赤い

竜の骨は結構長い
これからあの一段と高いビルが
真っ赤に染まる
竜の骨は少し溶けている
そしてきっと赤くなって
空に溶けるだろう















52 \lsdlocked0

2019-04-15 | Posted in つれづれ, ブログComments Closed 

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