甘い香り

新潟駅を下りても、何も感じないのだが、地元の駅に降りると、空気が違うと思う。今回は、甘い匂いがした。深夜タクシーで家の前に降りる。やっぱり同じ、甘い匂いだ。なんだろう?いいなあ。
今朝、ゴミ出しに行こうと家を出る。すぐ先の曲がり角で、とっても甘い匂い。脇道を見ると、桐の花がたくさん散っている。

ああ、これだ。
小さい頃から知っている香り。桐の花の、甘い濃厚な香りだ。
裏の家には、大きな桐の木が二本ある。少し前に満開になっていた。

ウチにも昔、何本かあった。昔は、女の子が生まれると、桐の木を植えたという。お嫁に行く頃に、ちょうど大きくなって、箪笥が作れる。
ゴミ出しに行く途中、次の曲がり角では、桐よりは甘さの少ない、別の良い香りがした。これは、なんの花だろう?
あちこちの木や草の花、若葉の香りが集まって、こんなにいい香りが我が集落全体に漂っている。なんとなく深呼吸。
母に桐の花を拾って持っていく。「ほんとうに甘い香りだね」と母。

我が家の裏庭は、咲き出したカモミールの花の香りが漂う。いい季節、香りの季節だ。

2017-05-25 | Posted in ブログ, 自然Comments Closed 

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