柿、柿、柿

恒例の栗拾いに、今年も行ってきた。友人の農家さんで、お米と栗と筍を生産している。田植えと栗拾いのお手伝いも、もう7年目。東京、新潟のお弟子さんたちや弟と一緒だ。
「柿とザクロを持っていきませんか」と声をかけられた。
柿、しかも甘柿。なつかしい。昔、我が家の庭にもあった。よく遊びながら、もいで食べたっけ。同じゴマ柿だ。
「くださーい」とお願いしたら、枝ごとバシバシ切って山ほどくださった。
ざるに一盛りにしてみる。

いつもは店頭に並んでいる、きれいに形が整った果物ばかり見ているから、とても新鮮だ。
それぞれが、個性的で、なんだかお話ししているようでもある。
「今年は、夏にあまり日に当たらなかったから、甘くないかしら」
「お宅はまだいいわよ。私なんて、陰になっちゃって、ほら、あんまり色がよくないでしょ」
「わたし、黒いあざができちゃった。やだあ」
なんて、聞こえてきそうだ。
思えば、庭や畑にある果物は、みんな違う顔をしている。昔っからそうだ。一斉に熟れる訳でもないし、器量がいいのもあんまりよくないのもある。味だって、色々だ。
色々の柿が、色々並ぶ。色々あって、にぎやかだ。

おまけ。ざくろと一緒。

2017-10-26 | Posted in ブログ, 自然Comments Closed 

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