虹を履いて
先日、車で移動中のこと。激しく降っていた雨が上がり、雲の切れ間から、さっと日が差してきた。
「あ、これは虹が出る!」と思ったのだが、バイパスを走行中で、よそ見をする訳にもいかず、そのままひた走る。車は高架の国道に入り、更にスピードアップ。
かなりの雨だったので、道にはまだ水がたまっていた。
すぐ前に走っている車が、水しぶきを上げて走っている所へ、ぱーっと日が差した。すると、なんとタイヤの周りの水しぶきが虹色に輝いた。
「きれい」
あまりの美しさに、見とれていると。今度は、隣の車線にトラックがきた。
こちらはもっと大きな水しぶきなので、大きな虹色が足元一面に輝いている。
しばらく見とれながら、走った。
新潟に移動中のほんの数分の出来事。でも、とってもすてきなプレゼント。
帰ってきてから、ふと思った。
そうだ、我が愛車、Mちゃんも、虹のしぶきを履いて、走っていたんだ。
そして、一緒に走っていた車たちも皆。
あの時、道は、虹の大行列。
先月の散歩で見かけた黄色い実。名前は、「ヘクソカズラ」だそうだ。よく山で見かけた花だけど、実は知らなかった。とてもかわいい花なのに、名前がちょっとかわいそう、、、。