桜色の夕焼け
連日、いいお天気が続いている。
昨日は、今年初めてキジの鳴き声を聞いた。あっという間に、芽が出たり、花が咲いたりするので見逃さないように、朝晩、庭と畑の一回りは欠かせない。
昨日は、水仙が一つ咲き、今朝は二つ目がほころんだ。
夕方になると、今日の夕焼けはどんなかが気になる。
春の空は水色で、その淡い色のまま、夕焼けになる。春の夕焼けは、ほんのり桜色だ。
庭も畑も、まだほとんど枯れ草と土だけ。 芽を出したばかりの木の芽や草の芽は、夕闇に紛れてしまう。
でも、先日来た人が、「ここはいい匂いがしますね。春の匂いですね。芽吹く匂いでしょうか」と言っていた。
ゆっくり暮れていく桜色の夕焼けを、ずっと外で見ていたい気がする。
枯れた芝の中の小さな草の緑が見えなくなって、春の香りだけ、残るんだろうか。
いつか、きっと、そんな夕暮れを過ごしてみようと思う。