明治の歌2
冷蔵庫にしまってあった栗を出したら、芽が出ていた!
はああ、尖ったところから芽が出るんだね。後で調べたらどうも根っこらしい。
芽はあとからでるみたい。弟は「植えるか?」と言っていた。桃栗三年だから、三年で実がなるんじゃない?って。写真を撮り忘れたので、絵で。
明治時代は、新しい時代にふさわしい音楽をということで、唱歌がたくさん作られた。
明治12、3年頃、文部省音楽取調掛では、つぎつぎとスコットランドの古い曲に新たに作詞していた。「蛍の光」も、その一つである。
先日、家にある古い歌集を見たら、蛍の光の、三番、四番の歌詞が載っていた。
その歌詞は
筑紫のきはみ、陸の奥
うみやま遠くへだつとも
その真心はへだてなく
ひとつにつくせ、国のため
千島の奥も、沖縄も
八洲のうちのまもりなり
いたらん国をいさをしく
つとめよ、わがせ、恙なく
この歌詞を初めて見た時は、びっくりした。卒業の歌だとばかり思っていたら、三番、四番では、卒業した後は国に尽くせと、激を飛ばしている歌だったのだ。
この四番の歌詞は、日本の領土が拡張していくにつれて、変わっていく。
昭和二年には、「千島の奥も台湾も」になり、さらに翌年には、「台湾のはても樺太も」に変わっていく。
三番、四番は、今は誰も歌わない。私は三番、四番があるのすら知らなかった。
「蛍の光」は、二番で終わりでいいと思う。