庭の雪 2021
年末年始から一月の連休にかけて、本当によく降った。
屋根に登って雪下ろしをした。一日に何度もの雪かきで右腕が痛くなった。
ほとんど青空のない毎日。
でも、いよいよ二月。昨日は、朝から美しく晴れ渡った。
一時は胸まであった庭の雪。だいぶ減ったようだ。
庭の向こうは畑。雪のない季節は、毎朝畑を見に行くのが日課だった。途中、庭の木や花にあいさつしながら。
でも今は、畑どころか、庭へも行けない。
当たり前のように、すぐに行けていたところへ行けないのが、なんだか不思議だ。
しかも目の前なのに。すぐそこなのに。
これって、今の状況に似ている。今まで普通に行けていたのに、当たり前のように顔をみたりしていたのに。すぐそこなのに、行けない。
でも、毎年、少しづつ日差しが暖かくなり、いつしか間違いなく雪は消え、春は来る。
今の状況も、そうなんだ。きっとそうなんだ。
二月の最初の日。雪に跳ね返る日差しは、こんなに光っているんだから。