ふわふわ
近眼のためか、目が疲れる。
なので、最近、朝晩、目にお灸をしている。
濡らしたコットンにもぐさを乗せ、火を付けて瞼に乗せる。じわーっと熱さがしみ込み、これ、結構気持ちがいい。
もぐさは、ヨモギの葉の裏の毛を集めて加工したものだ。誰がいつこんなものを思いついたんだろう。
もぐさは、肌色のふわふわで、触るだけで気持ちがいい。
てっぺんに火をつけると、ジジッと黒くなり、先端部だけが赤くなる。それから、煙を出しながら、静かに黒くなっていき、黒い灰の奥に、小さな赤い目の様に見える火が消えると終わりだ。
ふわふわのもぐさが、ふわふわと燃えて、ふわふわの黒い灰になった。
目も心もふわふわになる。
よもぎさん、ありがとう。