おいしいもののために
知り合いに、東京で飲食店をやっている方がいる。今回の緊急事態宣言で、時短、お酒提供禁止、と様々な制約があり、大変な思いをしながら、営業している。
先日、お客さんから、「協力金が出ていいね。かえって儲かっているんでしょ」と言われたと、憤慨していた。
「昨年秋から、協力金はまだ一度も出ていない」
それは、驚きだ。
「それに、私たちは、お金のために働いているんじゃない。おいしいものを皆さんに出して喜んでもらうために、お店をやっている。お金をもらっても、仕事ができなければ、なんのためにお店をやっているのか」
このお店が、おいしい訳がわかった。
ここのお料理は、本当においしい。疲れた時は元気が出るし、うれしい時は、美味でますます盛り上がる。身にも心にも、おいしいのだ。
「休むのは簡単だけど、仕入れ先の方たちのためにも、テイクアウトなどやりながら、営業する」と、明るく力強く言っていた。
このお店のおいしさで、毎日の生きるパワーをいただいている私としては、もちろん応援するしかない。
おいしい料理と心に感謝。そして、頑張ろう!