夏草や

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梅雨明けとともに、猛暑がやってきた。今年は日照りだったので、梅雨入り前は、それほど草が生い繁ることは無かった。しかし、やはり、夏と共に草は繁る。
久しぶりに畑を一周。いるいる、いるいる、いたるところ、草が生い繁っている。母と弟が頑張って手入れをしているのだが、ものともせず、夏を謳歌している。アスパラガスの畑は、けっこうせっせと取ったはずなのだが、草にうもれている。隣の畑の、何も植わっていないところは、草の海だ。
ふんだんに注ぐ夏の日を浴び、草はぐんぐん育つ。ざっと雨が来る、またまた芽を出し、ぐんぐん伸びる。あっという間に地面を覆ってしまう。ものすごいエネルギーだと思う。
草を取っていても、もしかしたら、次に芽吹く草のために耕して、日当たりを良くしているだけではないかと、錯覚するほどだ。
夏草や 兵どもが 夢の跡
そんな俳句を、思い出した。兵どもが血で血を洗うような戦いをした跡も、今では夏草が生い茂るだけ。
しかし、その夏草は、土、日差し、水があれば、我先にと生い茂り、あっというまにあたりを覆ってしまう。恐ろしい程の勢いだ。権力、富を追い求め、我も我もと群がっていたあの時代。その様子も、夏草に重ねてしまう。
繁るのは、草だけにしてほしいものだ。
蕨の草むらの中に、昼顔が咲いていた。夏の日差しをものともせず、涼しげだ。
これも夏草だね。
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2015-07-26 | Posted in ブログ, 自然No Comments » 

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