地球の中で

子供の頃、宇宙から見た地球の写真を見た。真っ黒な空間に浮かぶ地球。なんだか不思議な気がした。あの中にあるものは、あの中からほとんど出ることもなく、あの中でおこることは、あの中のものたちだけで、できている。
私は今、人間としての私だけれど、この材料となっているものは、その前は植物の材料だったかもしれない。だって、地球の材料はずっと同じもので、いろんなものに使い回されているのだから。そう考えると、虫も花も、全然関係ない他人とは思えないような気がした。
大人になって生物の本を読み、人間の細胞もどんどん作り変わっていることを知った。1年位?で全部入れ替わってしまうのだそうだ。私だと思っている私の身体は、別のものになっている。そして、私の一部だったものが、別のもの一部になっている。
不思議だ。
最近読んだ本では、ものすごいスピードで、体内では代謝が行われており、今、自分の体内で発生したものが、すぐに他の生き物の代謝に使用されたりしているらしい。
たった今自分の一部だったものが、すぐに他のものの一部になり、そしてまた、すぐ他のものの、、、、、。
そして、それは地球という入れ物の中で、同じ材料がぐるぐると回っている。
わたしたちはみんな、「違う」、けど、「同じ」、だ。

2016-01-08 | Posted in つれづれ, ブログNo Comments » 

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