なわとびかっとび王選手権

庭の上で、トンビがゆっくり輪を描いて飛んでいた。おおい、どこまで行くんだい。
だんだん上がって、小さくなっていった。

「なわとびかっとび王選手権」という番組を見た。毎年やっているらしい。大繩を回しているところに、何人かが一列になって、次々と8の字を描きながら1分間飛び続け、一番大勢飛んだチームが勝ちという大会である。
全国から小学生のチームが出場していて、大会に出るまでの練習や作戦なども、紹介されていた。どの学校も、1分間に何回、正確に縄を回すとか、何センチ間隔で、正確に飛び込むとか、そのような練習を一所懸命にやっている。そうだろうなあ、そういう訓練になるんだろうなあと、なんとなく見ていた。
そうしたら、一校だけ違うチームがあった。そのチームは、飛び込んでくる人たちに合わせて、縄を回す方が移動するのである。他の学校は、いつも同じ場所で同じ速さで回すようにしている。しかし、この学校は、縄を回す方が、飛び込んでくる様子を見ながら、自分たちが動いて、飛ぶ人がひっかからない角度、速さに微妙に調整しているのだ。
飛び込んでくる人の列の間隔も一定ではない。まちまちだ。ただ。できるだけ早く回ろうと走っている。それを見て、瞬時に縄を回す方が動くのだ。
先生が、回す方が動いた方が大勢飛べるかな?と言っただけで、後は、子供たちが自分たちで自分たちの型を作ったのだという。「僕たちが、皆を飛ばすんです」と回す担当の男の子は言っていた。
飛ぶ子たちは、息を合わせてただ飛び込んでいく。回す方は、瞬時に動きながら、しっかり飛ばせている。みんな楽しそうだ。
「このチームが優勝しないかなあ」と思った。
最初はノーミスで勝って行った学校も、勝ち上がっていくうちに、足がひっかかってミスをするようになる。結局、縄を回している方が動いている学校が、ノーミスで優勝した。
たくさん飛ぶためには、時速何キロで縄を回して、何センチ間隔で列が飛び込んで、それを機械のように正確にやれば、勝てる。確かにたぶん皆そう思う。でも、たくさん飛ぶためには、どうする?そこから考えたら、他のやり方も出てきた。そっちの方が、断然難しい動作のような気がする。でも、苦も無くできている。
飛び込んでくる方は、ただ飛び込んでくる。それに合わせて瞬時に動く。これは、決まった動作の反復ではなくて、いつも新しい、そして一回限りの動きだ。
そうだ。だから、いつも新鮮で、楽しそうなんだなと思った。
反復力を上げれば解決する、と思い込んでいることってないだろうか?
そんなことを思った。

2017-11-22 | Posted in つれづれ, ブログComments Closed 

関連記事