水もしたたる

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人間の身体の60%は水だ。よくそんな言葉を聞くが、あまり実感として思ったことはない。しかし、肌の保水が良い状態だと、日焼けしにくいのだと最近聞いた。確かに考えてみればそうかもしれない。お肌がしっとりピチピチなら、紫外線も跳ね返してしまいそうだ。肌も目もドライがちな自分は、うるおいが足りないなあ、と考えてしまった。
生き物の体内の水は、体外にある水よりも非常に安定した状態なのだそうだ。そういうものは、身体にいいらしい。ヘチマ水は、むかしから化粧水として使われているが、そういうことなんだろうな。
きっと、野菜の水分も身体にいいのだろうと思う。ズッキーニを切ると、切り口にたくさん水滴が出てくる。水茄子も、農作業の合間に水替わりにぎゅっと絞っていたというから、水分の多い野菜なのだろう。野菜はかなり水でできている。野菜を食べるというのは、野菜の水を食べているのだと思う。野菜の水は、身体にいい。
ということは、身体にいい野菜の水分を、逃がさないように料理することが、大事なんだろうなと思った。
ズッキーニをじっくりとフライパンで焼いて、塩を振って食べた。甘い!とってもおいしい。今までで一番おいしいズッキーニだ。
これに機嫌をよくして、夏野菜をたっぷりと厚手の鍋でじっくり炒め焼きして、カレーを作った。これも、野菜の甘みがたっぷりで、今までにない美味しさだった。
そうか、野菜を食べるということは、野菜の水を食べるのだ。
そういえば、和食は水の料理だという。蒸す、茹でる、和える、みんな水でくるむ料理だ。ゴマ豆腐なんて、水を食べている部分がかなりある。
日本の水は、世界でも有数の美味しさだ。日本のよい水を食べる料理、和食。日本の水よ、ありがとう。

2015-07-22 | Posted in つれづれ, ブログNo Comments » 

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