朝の座禅

なんとなく思いついて、朝、坐禅をしてみた。小学校の夏休みに、子供座禅教室に行ったことがあったので、その時に習ったやり方を思い出してみた。
とりあえず100回深呼吸をする間、やってみようと思ったのだが、意外に長く感じた。
最初は身体がふらふらしていたのだが、その内身体が動かなくなった。そうしたら身体が、なんだか箱のように感じられ、中に柔らかいものが入った入れ物のような気がしてきた。
「ああ、わたしは木になった」
下半身はどっしりと床について、箱の中を息だけが出入いりしている。
植物は、こんな感じで、世界とつながっているんだなあ、そんな気がした。
わたしは止まっている。だから動くものがわかる。
もし、私が動いていれば、同じ速さで動いているものは止まってみえる。止まっているものは、後ろに下がって見えることになる。
木はこんな風に世の中を見ているんだなあと思った。
案外、動き回っている人間よりよく見えているのかもしれない。

2016-03-18 | Posted in つれづれ, ブログNo Comments » 

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